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宇都宮で生まれた鰹節店の歴史を、戸田でもう一度。「削り節 國光」オープン

2 時間前
読了時間: 4分
受け継いだ歴史と、これからの挑戦。店主の思いを形にした空間づくり

削り節 國光の店舗外観

1933年(昭和8年)、栃木県宇都宮市で創業した「野澤鰹節店」。

長年にわたって鰹節・削り節を扱ってきた同店の歴史を受け継ぎ、2026年10月28日、埼玉県戸田市本町に「削り節 國光」がオープンしました。

今回、サンクジャパンでは、店舗の内装・空間づくりを担当させていただきました。

大切にしたのは、100年近く続いてきた鰹節店の歴史と、店主・野澤さんの思い。そして、これから戸田の地で新たな一歩を踏み出すお店の未来です。


店に立つ野澤さん

戸田市議会議員としてもご活躍中の野澤茂雅さん。

最初にご相談をいただいたのは、「故郷・宇都宮で長年続けてきた鰹節店を、戸田でもう一度始めたい」というお話でした。

ご実家で受け継いできた鰹節店の歴史を、場所を変えて次につないでいく。

そんな思いを伺いながら、店舗となる物件が見つかるまで、少しずつ計画を進めていきました。

物件が決まってからは、現地を確認し、鰹節の製造室と販売室をどのように配置するか、さまざまなプランを検討。

その中でサンクジャパンからご提案したのが、「お客様から鰹節を削る様子が見える店舗」にすることでした。


店内で鰹節を削っている様子

一般的に、削り節は袋詰めされた商品として目にすることが多いものです。

しかし、店内で削る工程そのものを見てもらうことで、商品への興味や親しみも深まります。

製造する場所と販売する場所を単純に分けるのではなく、つくる過程もお店の魅力のひとつにする。

野澤さんにもご賛同いただき、今回の店舗づくりの大切なポイントになりました。


店内の様子(藍色の壁紙や内装の質感がわかる)

内装のデザインで意識したのは、鰹節という食材が持つ魅力を引き立てることです。

野澤さんからは、暖簾に藍色を使いたいというご要望をいただきました。

そこで、その色合いを店内にも取り入れられるよう、藍色の和紙の壁紙をご提案。

さらに、藍色と相性のよいグレーの左官仕上げのような質感を持つ紙クロスを組み合わせました。

鰹節は、鰹という素材そのものの風味や旨みを味わう食材です。

だからこそ、内装も見た目の華やかさだけを追求するのではなく、素材そのものが持つ表情を大切にしたいと考えました。

和紙や左官の質感、無垢の木など、自然素材を感じられる仕上げを組み合わせることで、落ち着きがありながらも、素材の魅力が伝わる空間を目指しています。


展示されている機械

今回の店舗づくりでは、野澤さんのご実家で使われていた、現在は使用していない機械を展示できるスペースも設けました。

それは単なる装飾ではありません。

「野澤鰹節店」としての歴史を感じられるものを、お店の中に残しておく。

そんな思いも込められています。

2026年10月28日にオープンした「削り節 國光」。

1933年から続く鰹節店の歴史を受け継ぎながら、戸田という新しい場所で、その魅力を伝える挑戦が始まりました。

ぜひ一度、足を運んでみてください。

 

空間づくりを通じて、地域のお店の新しい挑戦を応援する

並んだ商品

「削り節 國光」では、店内の空間全体は、あえて作り込みすぎないようにしました。

今後、新しい商品を展開することや、販売方法が変わる可能性があるかもしれません。

最初から用途を限定してしまうのではなく、これからのお店の成長や変化に合わせて柔軟に対応できる余白を残しておく。

完成した瞬間がゴールではなく、お店と一緒に育っていく空間を目指しました。


店内の様子

今回の店舗づくりを通じて、改めて感じたのは、空間にはお店の思いや商品の魅力を伝える役割があるということです。

どんな商品を扱うのか。

どんなお客様に来てほしいのか。

そして、これからどんなお店にしていきたいのか。

そうしたお話を伺いながら、一緒に考え、形にしていく。

サンクジャパンが大切にしているのは、建物や内装を完成させることだけではありません。

そこで始まる人の活動や事業、そして、その先に広がる可能性まで考えること。

今回の「削り節 國光」も、完成がゴールではなく、ここからが新しいスタートです。

戸田の地で、どんなお店に育っていくのか。私たちも楽しみにしています。








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