サンクジャパンってどんな会社?[前編]
- @39JAPAN
- 7月4日
- 読了時間: 5分
更新日:7月11日
ー本日の記事は、サンクジャパン設計室のN氏が書き下ろしました。どうぞ、ご覧ください。
建築家?設計事務所?工務店?ゼネコン?違いは何?
「サンクジャパンってどんな会社?」
先日、とある方にサンクジャパンって設計事務所なの?工務店なの?ゼネコンってわけではないよね?なんてことを聞かれました。
実はとても微妙な質問で答えを出すのが少々難しいところでもありました。
社員も共通認識として39(サンク)を一言で表せないことがしばしば…
代表清水も悩みの種だったようです。
そんな疑問にお答えしてみようと、今回は簡単に建設業の形態の違いと39ジャパンとは何者か?ご説明できればと思います。

さて、はじめの疑問として世の中には建築家、設計事務所、工務店、ゼネコンなどなど肩書を持ち建築を生業にする企業や個人の方が存在します。
おそらく他業種の方でもなんとなく聞いたことのあるフレーズではないでしょうか。
ところで違いは何?と言われると、とても曖昧で境界を見つけるのが難しい、そんな業界です。
お手数ではありますが、それぞれ気になったフレーズをインターネットなど検索してみてください。各々、なんとなくですがそれらしい説明と取り組む仕事内容や事業について教えてくれるかと思います。
…これでは怒られてしまいますね。
それでは気を取り直して、建設業界にいる立場として色々と汲み取ってご説明してみます。
まず、「建築家」について
皆様のイメージになんとなく「巨匠」なんて言葉は出てきますでしょうか?
これは建築業界で働く人でも先生と呼んだり雲の上の存在感があります。
実はそんな建築家も国内外で働く有名な方もいれば、メディアなどの露出とは関係なく地場で活躍する方々、建築の設計と監理を業務とする多くの人は「建築家」です。
海外(特にヨーロッパなど)ですとかなり地位の高い職業として取り上げられます。

実は「建築士」という国家資格がありますが、必ずしも 建築家=建築士 という訳ではありません。
建築家には国家資格は無いため、管理建築士の資格の有無や、一般的なデザイナーとしての業務だけで設計に携わったりと、建築という分野における設計業務には複雑な事情があることも理解を難しくする要因かなと感じます。
次に「設計事務所(建築士事務所)」について
先に出てきました建築士(管理建築士)または建築家の方々が建物の設計や管理を業務とする組織を設計事務所と総称します。
大きく分けて「アトリエ系~」や「組織系~」なんて言い方もありますね。
はたまた、設計事務所の役割にも「意匠系~」、「構造系」、「設備系」と分野が枝分かれしますが、この辺りは文字通りですので割愛いたします。
共通することは建築における意匠、構造、設備、施工の建築領域において豊富な知識を持ち、監理業務を一括して執り行なう組織が設計事務所と言えます。
ちなみにですが39ジャパンも一級建築士事務所です。知識豊富な諸先輩方がいますのでこの辺りは安心です。
そして、「工務店」について
ここで説明の際にもうひとつ出てくるのがハウスメーカーです。
工務店とハウスメーカー、それぞれ立ち位置は違うかもしれませんが、自身の感覚的には業務内容としてかなり近い印象です。
施主の方から依頼を受け設計施工を一貫で受けるケースが多く、またこの場合、自社にて設計事務所や設計の部署をかかえています。
工務店は「地域密着型」、ハウスメーカーは全国展開にて「自社ブランド」として立ち上げているのが大きな違いでしょうか。
どちらも間取りやデザインなど規格をある程度設け、施主の意向に沿って打合せを進める流れがあるのも特徴です。選ぶ際は工務店やハウスメーカーの特色を理解し前もって生活のイメージを作りやすいのもメリットと言えます。

最後に、「ゼネコン」について
ゼネコンはゼネラルコントラクターの略称です。英語の意味合いの通り全体的、総合的な施工請負業者です。
多くの業務内容に都市を含めた地域開発から大規模な商業空間、ビルを含む大きな建造物などなど会社によっては戸建までとかなり多岐にわたる建築施工に係る企業を総称します。
地域開発となると国や地方自治体と一緒に仕事もします。加えてインフラなどの橋やダム、トンネルの建設なども総合的に執り行う、まさに「ゼネコン」の名にふさわしいですね。
都内の大きな駅近く、街中で白い柵に覆われた建設現場、よく目にしませんか?
大きく自社名の看板を掲げています。気になった方は立ち止まってみると面白いかもしれません。
ゼネコンのような「設計・施工・研究」すべてを担い管理する元請業者という立ち位置はあこがれる部分もありますがやはり企業の規模に影響するのも特徴でしょう。
スーパーゼネコンと言われる他分野でも活躍する大企業が存在したり、小規模な工務店または設計事務所でも同じように建設業として「建築」に関わります。国や地方などとの仕事の場合は関係人口も多く様々な分野の人がいるのも大きな特色でしょう。
このように建設業と言えど様々な形態があり、さらに業種を細分化するとその先にはもっと多くの人がいるのが実情です。
少々長くなりましたね…
今回は私見も含めて建設業の形態について説明しました。
それでは次回、39ジャパンって何者なのか?
設計事務所?工務店?ゼネコン?…建設業だけではなく様々な取り組みについてもお話ししたいと思います。
Comments